親が施設に入ることになったとき、ほっとする気持ちと、これから先のことへの不安が入り交じるような感覚を覚える方は少なくないかもしれません。
介護や通院の付き添いで慌ただしかった日々がひと段落したと思ったら、今度は「実家」という大きな問題が目の前に残されます。
- 荷物はそのまま置きっぱなし
- 誰も住んでいないのに固定資産税だけがかかる
- 片付けに行くたびに、親との思い出が詰まっていてなかなか手が動かない
- 兄弟・姉妹とどう分担するか、話し合いができていない
- 「売る」という選択肢は頭にあるけど、なんとなく後ろめたい気がする
こういった気持ちや状況は、決してめずらしいことではありません。むしろ、実家の問題はほとんどの場合、こうした複雑な事情が絡み合っているものです。
この記事では、実家の片付けから、売却・賃貸・空き家のままにしておく選択肢まで、それぞれのメリット・デメリットをできるだけわかりやすくお伝えします。
さまざまな選択肢を知っておくための記事として読んでください。

目次
実家をどうするか、主な選択肢は4つ

実家の今後について考えるとき、大きく分けると以下の4つの方向性があります。
1. 売却する(土地・建物ごと売る)
2. 賃貸に出す(誰かに貸す)
3.リフォーム・活用する(自分たちで使う、事業に使うなど)
4. 空き家のまま管理を続ける(すぐには動かない)
ただし、どの選択肢を選ぶにしても、「片付け」という共通の作業が避けて通れないという点をお伝えします。
「片付け」が一番のハードルだと思う方へ

実家の問題を考えるとき、多くの方が最初につまずくのが「片付け」です。
親が長年暮らした家には、当然ながらたくさんの荷物があります。家具、衣類、食器、書類、趣味のものや思い出の品々。
それらを前にすると、「どこから手をつければいいのかわからない」「捨てていいのか判断できない」「体力的にも精神的にもきつい」という気持ちになるのは、ごく自然なことです。
実家の片付けが難しい理由
実家の片付けが一般的な引越しや大掃除と違うのは、「感情が絡む」という点が大きいことです。
親が大切にしていたもの、昔の写真、子どもの頃の自分の荷物など。それらを「ゴミ」として処分する決断をするのは、簡単ではありません。時間がかかるのは当たり前ですし、途中で手が止まってしまうこともあるでしょう。
また、実家が遠方にある場合は、何度も足を運ぶことが難しく、「行くたびに少しずつ片付けているけど、全然終わらない」という状況になりがちです。
片付けの方法:自分でやるか、業者に頼むか
片付けの方法は、大きく分けると「自分(家族)で片付ける」か「専門業者に頼む」になります。
自分(家族)で片付ける場合、時間と体力が必要ですが、費用は抑えられます。
また、一つひとつのものを手に取りながら、ゆっくり思い出に向き合う時間を持てるという側面もあります。
ただし、大型家具や家電の処分、大量の荷物の搬出は、一般の方には難しいことも多いです。特に高齢のご両親の家には、重厚な家具や大量の衣類・食器が残っていることが多く、体力的な負担は想像以上です。
一方、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼すると、まとめて引き取ってもらえるため、時間と労力を大幅に節約できます。
費用の目安は、家の広さや荷物の量によってかなり異なりますが、一般的に1LDK〜2LDKで数万円〜十数万円程度、3LDK以上だと十数万円〜数十万円になることもあります。
「業者に依頼すると、多くの費用がかかるのでは?」と心配される方も多いです。しかし、自分で動く時間・交通費・精神的なコストを考えると、専門業者に頼む方が総合的に楽になるケースも少なくありません。
また、買取りに対応している業者であれば、価値のあるものを査定・買取してもらうことで、費用を抑えられることもあります。
たとえば、札幌市の不用品回収業者「おまかせネコの手」では、不用品の回収・買取から対応しています。「まだ何も決まっていない」「荷物がそのまま残っている」という状態でもご相談いただけます。
「ゴミ屋敷状態」でも大丈夫?
「長年放置していて、ゴミがたくさん溜まってしまっている」「恥ずかしくて業者を呼べない」という方もいらっしゃいます。
しかし、ゴミ屋敷に近い状態になってしまった家というのは、めずらしいことではありません。高齢になると片付けが難しくなること、認知症の影響でものが捨てられなくなること、などさまざまな事情があります。
大切なのは、現状を恥じる必要はないということです。不用品回収の専門業者は、そういった状況を何度も経験しており、一般的な片付けと同様に対応することができます。
「こんな状態で相談していいのかな」という遠慮は、捨てていただいて構いません。
片付けが終わったとき、実家の売却を考える前に知っておきたいこと

片付けが一段落すると、いよいよ「この家をどうするか」という本題に向き合うことになります。
多くの方が選ぶのが「売却」ですが、売却を検討する前にいくつか知っておくと役立つことをお伝えします。
不動産の売却で大切なのは、家族の状況・感情・財産的な観点を整理したうえで、納得できるタイミングで動くことです。
「まだ親が生きているのに実家を売るのはどうか」「しばらく様子を見たい」という気持ちがある場合、それは十分に尊重されるべき感情です。
焦って売ってしまってから後悔するよりも、ゆっくりと考える時間を持つ方が、長い目で見て良い結果につながることもあります。
とはいえ、実家の売却にははっきりとしたメリットもあります。
| 固定資産税・管理費用がかからなくなる | 売却すれば、毎年かかる固定資産税や、維持・管理のための費用が不要になる。特に、今後も使う予定がない家であれば、維持コストをゼロにできるのは大きなメリット。 |
| まとまった資金になる | 売却代金は、親御さんの施設費用や医療費の一部に充てることができる。また、相続人で分け合う際に、現金化しておいた方がスムーズにいくこともある。 |
| 管理の手間・精神的な負担から解放される | 空き家を持ち続けることには、見えないストレスが伴う。「なんとかしなければ」という思いが頭の片隅にある状態は、意外に精神的な負担になる。 |
一方で、売却には注意すべき点もあります。
| 一度売ったら戻ってこない | 売却した後に「やっぱり手元に置いておけばよかった」と思っても、取り戻すことは基本的にできない。感情的な面からも、十分に家族で話し合ったうえで決断することが大切。 |
| 相場より安く売ってしまう可能性がある | 不動産の価格は、査定する業者によって異なることがある。信頼できるところを選ぶことが大切。 |
| 諸費用がかかる | 不動産の売却には、仲介手数料・登記費用・場合によっては解体費用など、さまざまな費用がかかる。手元に残る金額を正確に把握するためにも、事前に確認しておくことが大切。 |
実家に荷物が残ったままでも不動産会社に相談できる

「片付けが終わっていないから、まだ不動産会社に相談できない」と思っている方は多いかもしれません。しかし、実はそんなことはありません。
実は、荷物が残ったままの状態でも不動産の売却相談はできます。売却後に片付けをおこなう場合や、現状のまま買い手に渡す「現状渡し」という形での売却も、選択肢のひとつです。
ただし、現状渡しの場合は価格が下がることが多く、また買い手が見つかりにくい場合もあります。できれば片付けを先に済ませてから査定を受けた方が、有利な条件で売却できることが多いです。
当社「おまかせネコの手」では、不用品回収・買取から不動産売却までをワンストップでサポートしています。
片付けと売却を別々の業者に頼むのが面倒な方は、ぜひお気軽にご相談ください。荷物が残ったままの実家の片付け・売却を得意としているため、まずは現状をお聞かせください。
売却以外の選択肢も知っておこう

実家をどうするかは、売却だけが答えではありません。状況によっては、他の方法が合っている場合もあります。
賃貸に出す
実家を売らずに、誰かに貸すという選択肢もあります。
| メリット | ・毎月の家賃収入が得られる。・家を手放さずに済むので、将来的に自分たちが使いたくなった場合にも対応できる。 |
| デメリット | ・入居者がいない期間は収入がなく、固定費だけかかる。・老朽化した家は借り手がつきにくい。・管理の手間がかかる。 |
管理については、管理会社に委託することもできますが、費用がかかります。また、入居者が入った後は、簡単に退去してもらうことができません。
たとえば、北海道・札幌エリアでは、築年数が古い木造建築は賃貸市場でも苦戦するケースも多いため、「貸せるかどうか」は立地や建物の状態を見ながら判断することが大切です。
空き家バンクを活用する
自治体によっては、「空き家バンク」という制度があり、空き家を売りたい・貸したい人と、利用したい人をマッチングしてくれるサービスがあります。
空き家に関する相談窓口が設けられており、活用方法を一緒に考えてもらえる場合があります。費用をかけずに第一歩を踏み出す手段として、知っておいて損はないでしょう。
解体して土地として売る
建物が老朽化していて、建物ごとの売却が難しい場合、解体して更地にしてから売却するという方法もあります。
更地にすることで買い手が見つかりやすくなることもありますが、解体費用が先にかかるため、費用対効果の検討が必要です。木造一戸建ての場合、100万円〜200万円以上かかることもあります。
また、更地にすると固定資産税の軽減措置がなくなり、税負担が増えることがある点にも注意が必要です。
空き家のまま管理を続ける
「今すぐどうするかは決められない」「もう少し時間をかけて考えたい」という場合、空き家のまま持ち続けるという選択も、もちろんあります。
ただし、その場合も「何もしない」ではなく、最低限の管理は続ける必要があります。空き家管理で最低限やっておくべきことは以下のとおりです。
| 定期的な換気・通水 | 人が住まなくなった家は、湿気やカビが発生しやすくなる。月に1〜2回でも窓を開けて換気し、水道を少し流すことで、建物の傷みを遅らせることができる。 |
| 庭・外回りの管理 | 草木が伸び放題になると、近隣への迷惑になるほか、害虫が発生したり、不審者の目が届きにくくなったりするリスクがある。年に数回は草刈りなどを行うのがおすすめ。 |
| 郵便物の確認 | 空き家に郵便物が溜まっていると、留守であることが外部にわかりやすくなる。定期的に確認し、必要なものは転送する、あるいは、不要なものは処分しよう。 |
| 火災保険・建物の保険 | 空き家になると、通常の火災保険の補償が変わったり、保険が適用されなくなるケースがある。保険会社に空き家になった旨を連絡し、適切な補償に切り替えておくことが必要。 |
| 空き家管理サービスの活用 | 遠方に住んでいて頻繁に足を運べない場合は、空き家管理を代行してくれる業者に依頼するという選択肢もある。月額数千円〜数万円程度で、定期巡回・清掃・換気などをおこなってくれるサービスもある。 |
実家の片付け・売却については「おまかせネコの手」が相談に乗ります

「実家を売ることを考えていますが、不動産会社に相談するのはなんとなく気が引ける」という方もいらっしゃいます。その理由として、よく聞かれるのが次のようなことです。
- 荷物がそのままで、見せられる状態じゃない
- まだ売ると決めていないのに、相談しに行くのは失礼な気がする
- 高齢の親が施設にいる間に勝手に動いていいのかわからない
- 不動産会社に行くと、強引に売らされそうで怖い
特に「まだ売るか決まっていない」段階では、不動産会社に行くこと自体がハードルに感じられる方が多いです。
ただ、実際のところ、現状を整理するだけの相談や、「どれくらいの価格で売れそうか知りたい」という査定依頼だけでも、当社「おまかせネコの手」は歓迎しています。
「まだ売るか決めていない」「片付けも終わっていない」「とりあえず状況を話したい」というご相談も頻繁にいただいています。
売ることを前提にした押しつけがましいご提案はしませんので、まずはお気軽にご連絡ください。不用品回収・買取から不動産売却まで、同じ窓口でご相談いただけます。
