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みなさんが子どもの頃、校内清掃は誰が行っていましたか?
おそらくほとんどの学校では子ども達が掃除をしていたはずです。
それは今の時代も変わらず、日本の文化の一つとして残っています。
しかし、世界に目を向けてみると、日本のように子ども達が校内清掃をしている国は少ないそうです。
今回のブログでは、『子どもによる校内清掃の事情』について解説します!
子どもが校内清掃をする国は少ない
子どもが学校の掃除をすることは、日本では当然のこととして認知されています。
「なぜ掃除をするんだろう?」と思いながらも、当時は義務として受け入れてそれが当たり前になっていましたね。
私たちにとっては馴染み深い学校清掃ですが、世界に目を向けてみると実は子どもが学校の掃除をする国は少ないのです。
(ある調査によると、子どもが学校の掃除をする国はおよそ30%とのこと)
それ以外の国では、清掃員に掃除を任せることが一般的のようです。
では、なぜ日本の学校では子ども達が掃除をするのでしょうか?
掃除の目的
学校教育における掃除の目的は『きれいにする』こと以外にもいくつか挙げられるそうです。
- 勤労の価値観
- 協力
- 分担
- 美的感覚
- 思いやり
これらを養うために、子ども達による掃除が行われているといいます。
例えば小学校では、少数の班に分かれて分担しそれぞれに役割が与えられます。
『自分の役割をきちんと果たす』ことの大切さも掃除の時間で学ぶことができます。
また、学校によっては低学年の児童に上級生が掃除の仕方を教えるところもあるそうです。
掃除の時間は『人に物事を教える』という機会にもなっています。
子どもが学校の掃除をしない国
冒頭の繰り返しになりますが、アメリカではほとんど学校で清掃員が校内清掃をしています。
これは「作業を清掃員に任せることで学生が本分に集中できる」という考え方にもとづいており、生徒が学校を掃除するという考え方は一般的ではありません。
しかしながら、生徒がゴミを拾わない、机や椅子にガムが貼り付いているなどの、生徒に掃除をさせないゆえの問題点が指摘されています。このようなことから『生徒による校内清掃を取り入れるべき』という声も増えているそうです。
そのような状況に対して、シンガポールは新たに校内清掃を導入しました。
これまではアメリカと同様に、清掃員を雇うことが一般的でしたが、2016年に『生徒に毎日の清掃を義務付ける政策』を実施しました。教育省MOEは、「日本や台湾にならって校内清掃を導入した」と明言しています。
この政策には賛否両論で「教育に良い」「経費削減になる」と賛同の意見があれば「勉学に支障が出る」「雇用機会が減る」と否定の意見もあるとのことです。
校内清掃の課題
時代が変わるにつれて、日本の子ども達による校内清掃にも課題が生まれつつあります。
シンガポールの政策にもあった否定の意見がその例で、「勉学に支障が出る」という意見をはじめ、「衛生的に良くない」「子どもに膝をつかせたくない」と様々な声が上がっているそうです。
子ども達の間でも、校内清掃への不満の声が上がっており、さらには、そうした子ども達に掃除を促すための適切な指導に悩む教員も多いとのことです。
これらの現状を踏まえて、これからの学校教育における校内清掃には『何のために掃除をするのか』というように、『目的の明確化』と『関係者の納得』が必要になってくるのではないでしょうか。